雲波

パースの記録
dolphin icon今回のツアーやイルカの写真はこちらを参照して下さい


 オーストラリアのパースへ行って、野生のイルカとあってきました。 1999年3月27日に東京を発ち、4月3日に帰ってきました。
季節が、日本とは逆でこの時期は夏の終わり、秋口でした。 湿度が少なくさわやかな陽気ですが、最高気温と最低気温の差が15度前後という気候のため、 朝晩はかなり冷え込むのに日中は真夏なみに暑いといった風でした。
 ここでは、パース観光というよりは、ドルフィンスイムに焦点をあててお話します。

小dolphin 3月29日(月) 第1回 Rockingham Dolphin Swim参加
 ツアー集合時間が7時なため、5時30分くらいに起床。 前日スーパーで買い込んできたパンにハムとチーズを挟み、バナナと牛乳の朝食を急いで詰め込む(ツアーについては、『参考資料』の「Rockingham Dolphins」リンクを参照してください)。

 集合場所はホテルから歩いて10分ちょっとのところにある、Perth駅の近くのバス停。 水着やカメラを用意して、テクテクと歩いて集合場所へ行くが、 ツアーガイドにも誰にも場所を確認していなかったため、本当にそこでいいのか不安になる。 しかし、しばらくすると、ぽつぽつとツアーに参加するような格好の人たちが集まってきたので、ほっとする。 日本人の女性グループと、外人の参加者がバラバラとバス停で待っていると、赤い車がやってきた。

 どうやらツアーの案内人のような人が降りてきて、もうちょっと待つように言われる。 しばらく待っていると、マイクロバスがやってきた。 中から降りてきたのは、日本人ツアーガイドのかなさんと、外人の男性運転手(ベンちゃんと呼ばれてました)。 名前を告げて、ちゃんと予約されていることに安心する (予約はメールだけだったので、本当に予約されているのか不安だった)。

 名前のチェックとともに、手の甲に番号を書かれる。 この番号は後に分かったのだが、ウェットスーツのサイズだった。 バスに乗りこんでみたら、そこは、、、びっくり。 日本人しかいませんでした。 なんでも、春休みで、その週は家族連れの参加が多く、大盛況の連続ということだった。

 ボート(クルーザー?)が繋留してある、ロッキンハムまで1時間ほどのドライブ。 その間、ドルフィンスイムの方法、注意点などの説明を受ける。
 このドルフィンスイムは、スイムとはいっても泳ぐのではなく、 かなさん曰く「汽車ぽっぽスタイル」で、5人1組となり前の人の腰ベルトを手で掴みながらぷかぷかと浮かんでイルカが通りすぎたり、遊んでいるのを海面から覗くスタイルということだった。 移動中の車中で、シュノーケルの経験および泳げるかが確認され、船上で経験者チームと未経験チームとに分けられた。

 イルカは野生で餌付けをしていなため、遭遇できて遊べる可能性は100%とはいかないが、 これまでのところ90%以上でかなり高い確率ということだった。 また、前日のツアーは、5時間探してやっとイルカを発見したけれど、 イルカに遊ぶ気がなかったので結局見るだけで終わったしまったらしい。 そんなことは滅多にはないが、やはり自然相手のものなので“絶対に一緒に泳げます(遊べます)”とは約束できない、ということだった。
 自分達はどうなんだろうと、どきどきして船上人となった。 今回のツアーはすべて日本人のみ。 バス停にいた外人さんたちは別クルーで出かけたようだ。 船を出して1時間30、イルカがみつかった。 船にいる人はワーワー、キャーキャー。真横に真後ろにイルカが何頭も泳いで、ジャンプしている。 ボードが起こす波に乗っているイルカもいる。 しかし、食事の最中らしくこちらの誘いにのってこない、ということでまた新しい群れを探すことになった。 スワン河(あまりに河幅が広いので湖かと思った)周辺やロッキンハムには、 100頭前後のイルカが日常的にいると観測されているそうだ。

 2時間すぎ、11時を回ったころやっとイルカに遭遇。 ただ、海の状態がよくないので視界が悪いということだった。 それでも「駄目もとで入ってみましょう」ということになり入ってみる。 たしかに海中は砂が舞いあがっていて、視界1メートルといったところだ。 先頭にはツアーガイドがスキューバダイビングの時などに使用される水中スクータ(?)を持って、その後ろに自分達が掴まって海中へと進んでいく。 顔を海面につけながら、きょろきょろする。 遠くに「右、左」と、イルカのいる方向を指示する声が聞こえてくる。 それを聞いてはあわてて、右、左、下ちょっと海面から顔をあげてイルカの背鰭を確認してその方向を見る。 1回目の入水ではイルカを確認できなかったが、2回目の入水(5グループが順番に交代で入る)ではちょっとだけイルカの姿を確認できた。 また、「キューン、キューン」という声だけははっきりと確認できた。 泳ぐ、とまではいかなかったけれど間近でイルカを見られることができて嬉しかった。 海中写真は2日後にもう1回チャンスがあるので、そのときに撮ることにした。

泳ぐいるか


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小イルカ 3月31日(水) 第2回 Rockingham Dolphin Swim参加
 これで2度め。相変わらず南西の風が強い。風が強いと海中の砂が舞いあがって視界が悪くなるということだった。
 集合場所へ行って待っていると、今回は日本人は半分くらいしかいなかった。 あとの半分は外人グループだった(定員は25〜30名くらいらしい)。 そして、今回が2度目以上という参加者が多かった。 おとといのツアーですっかり打ち解けた、ガイドの加奈さんやツアーの人達とおしゃべりしているうちにロッキンハムへ到着。 前回は全員が日本人だったが今回は半々だったので、グループも日本人だけのグループと外人さんとの混合グループとができあがった。 私たちは混合グループになったのだが、一人まじった外人のおじさん(おじいさん?)がのんびりしていて、 海に入ったらすぐに列を作ってイルカのほうへ行きたいのに、なかなか列に加われず待たなければならなかった。

 今回のツアーには、過去に泳げなかった回に2度参加しているという女性がいたと思ったら、 海にでたら30分くらいでイルカが追ってきて嫌というほど遊んだ、という中学生もいた。 で、どうなったかというと、、お昼になってもイルカに出会えませんでした。 イルカ自体に遭遇しないのでだめなんだろうか、とあきらめていたところ、やっと遊んでくれそうなイルカに遭遇。 ゆっくり、そっと、でも急いで入水します。 今回はカメラも持って入りました。 カメラマンは相方。 片手でよく撮影したと思います。

 海中は、相変わらず濁っていて視界は悪かったのですが前回よりは少しいい状態になっていました。 1回目の入水が終わって甲板にあがると、同じグループの人はみんな「すっごいね、よく見えたね」といっています。 相方も「今日はよくみえたね」というのですが、私はなーーんにもみえませんでした。 声だけしか聞こえずなんだかすごく損した気分。 同じ列にいても、掴まっている順番によって、そして見るタイミングによって見えないこともあるようです。 ましてや、視界が悪いとなるとなおさらです。 しかし、2回目の入水時には、自分のお腹の下からわぁーーっと3頭のイルカが並んで浮上してくるのが見えました。 また、手が届きそうな位置をイルカがすぅーーと横切るのも見ることができました。

 海水は冷たく、風も強かったので甲板にいるときのほうが寒いくらいでしたし、入水している時間も短かったのですがとても興奮しました。 相方はおでこに「ツンツンツン」というようなイルカの波動(超音波)を感じたといっています。
 もっともっと体験したいと思って、ツアーを追加できないか聞いてみましたが、すでに予約はいっぱいでした。残念。 また、いつしかドルフィンスイムをやってみたいと思っています。 無論、自在に泳げれば小笠原や、御蔵島、三宅島などへいってみたいです。 でも、一番行きたいのは、バハマです。 バハマの青い海でイルカと一緒に泳ぐことができたらどんなに楽しいことでしょう。 そんなツアーもあるのですが、値段が高いのと日程に余裕がないと行ってもつまらないのでなかなか決心がつきません。

 今回のロッキンハムのドルフィンスイムのいい点は、泳げなくても参加できるということです。 ウェットスーツを着ていればそれなりに浮きますし、危険は極めて少ないので小さい子でも参加できます。 事実、1回目のツアーはほとんどが家族連れで、幼稚園くらいの子供も参加していました。
 今度は、いつ行けるかわかりませんが、また絶対に行ってみたいと思っています。

泳ぐいるか

perth.html
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